(末期の大腸がんの治療法も増えています)
病気が進行して思うような医療が受けられなかった末期の大腸がんの治療に、光明が見え始めています。がん細胞だけを攻撃する新薬が登場し、患者の平均的な余命が延びてきました。患者の病状や希望に合わせた最適な治療もできるようになり、治療の選択肢が広がっています。
さらに2007年以降、がん周囲の血管やがん細胞だけを攻撃する分子標的薬3つが相次いで使えるようになり、組み合わせによって平均的な生存期間は2年近くになっています。
2010年に発表された最新の臨床試験では、セツキシマブと「フォルフィリ療法」を組み合わせれば23カ月を超えるという結果も出ています。
現在、日本の大腸がんの治療指針でも、5通りほどの治療法が提示されてます。
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(病院が公表している生存率の読み方…単純比較は禁物!)
がん医療の中核となる全国31病院でつくる全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)の病院別生存率が2012年10月23日付で公表されました。 |
診断5年後生存率が高い病院(大腸がん)
病院名 |
生存率
(%) |
Ⅰ期/
Ⅳ期 |
手術率
(%) |
山形県立中央病院 |
81.4% |
2.3 |
95.0% |
石川県立中央病院 |
79.6% |
1.0 |
100% |
国立がん研究センター中央病院 |
78.9% |
1.9 |
100% |
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診断5年後生存率が低い病院(大腸がん)
病院名 |
生存率
(%) |
Ⅰ期/
Ⅳ期 |
手術率
(%) |
北海道がんセンター |
64.0% |
0.9 |
78.0% |
大分県立病院 |
64.0% |
5.8 |
98.0% |
岩手県立中央病院 |
64.6% |
0.9 |
95.8% |
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「生存率が高いほど治療水準が高い」と考えがちですが、患者の状態や病院の特徴にも左右されるため単純な比較はできません。生存率は病院を選ぶ際の一つの目安になりますが、受け入れている患者の状態によって、大きく影響される数値であることを知ったうえで比較する必要があります。
参考になる指標が「1期/4期比」です。「Ⅰ期/Ⅳ期比」とは、がんがあまり進行していないⅠ期の患者数を、最も進行したⅣ期の患者数で割ったもので、この数字が小さいほど、進行した患者を治療した割合が高いことを示します。
進行した患者の割合が高まれば、病院全体の生存率は低くなりやすくなります。
全症例に占める手術患者の割合を示す「手術率」にも注意が必要です。手術を施すのは、ほかの臓器やリンパ節へ転移しておらず、手術で腫瘍を切除できる状態の患者ですので、手術率が高ければ、生存率も上昇する傾向にあると言えます。
(大腸がん治療の病院選び)
「大腸がん専門医がいる医療機関ならば治療レベルは変わらない」と良く言われますが、やはり設備の整った病院で、経験豊富な医師に診てもらいたいと思われる方が多いと思います。
どのような医療行為や手術にも少なからず、リスクや危険性が伴います。また、がんにおいては誤診というリスクもあります。命にかかわる重大な病気ですから、医師や病院選びは納得のいく形でなされることをお勧めします。
(名医情報)全国の大腸がんの名医最新版(北海道から九州までの名医60名を一挙公開)
(名医情報)がんの名医「メディアで紹介された予約殺到のスゴ腕ドクター」
(参考)「名医」のがん最新治療と全国の名医
(参考)大腸がん治療の名医と言われているドクター |
(参考情報)漢方薬として初めて中国政府から抗がん薬の医薬品として認可された「天仙液」について
天仙液(てんせんえき)は、天然漢方生薬だけの配合、処方による抗がん薬として、中国政府(中国国家衛生部=日本の厚生労働省に相当)が1988年にがんに対する高い治療効果を認め、漢方薬で初めて医薬品として認可された『複方天仙膠嚢(ふくほうてんせんこうのう)』(製品名「天仙丸」)を、最新科学技術によってさらに効果を高めて、液体に改良、進化した抗がん漢方薬(医薬品)です。
世界各国の大学病院や研究機関、研究施設などで、その作用と治療効果が次々に確認され、立証し続けられています。
世界20カ国以上に供給されており、多くのがん患者の人たちに使用され、世界で認められた抗ガン漢方薬と言われるほど有名な抗がん漢方薬として、広く知られています。 |