当サイトは、私の妻の虫垂がん闘病体験をきっかけとして作成したサイトです。
病院別のがんの手術数(上位の病院)や名医による最新の治療情報等を掲載している他、私自身が”がんの名医”と言われている先生(部位別の癌手術件数で国内トップクラスの先生)から教えていただいた事柄も盛り込んでいます。
皆様が病院や医師を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
がんの病院選びのポイント(がんの種類別・都道府県別)
<がんの名医にがん患者の家族としてお尋ねしました>
●「どうしたら先生のような名医に診てもらえますか?」への回答
がんの病院選び、医師選びのポイントについて各都道府県別に掲載しています。
がんの治療実績が多い病院をランキング形式で掲載していますが、単なる実績の羅列にとどまらず、治療数が多いことの意味(治療実績が多いことは何を意味するのか)等についてもご紹介しています。
<がんの病院選び、医師選びのポイント>
がんの名医・専門医がいる病院(エリア別)
がんの名医・専門医がいる病院をエリア別に掲載しています。
●乳がんの名医・専門医がいる病院 | ●胃がんの名医・専門医がいる病院 |
●肺がんの名医・専門医がいる病院 | ●大腸がんの名医・専門医がいる病院 |
●膀胱がんの名医・専門医がいる病院 | ●腎臓がんの名医・専門医がいる病院 |
●肝臓がんの名医・専門医がいる病院 | ●前立腺がんの名医・専門医がいる病院 |
●すい臓がんの名医・専門医がいる病院 |
(参考リンク)
スーパードクター.com(がん治療の最後の砦と言われる超名医)
管理人自身の病院・医師選びについて
冒頭に書いた通り、私の妻は”虫垂がん”と診断されたのですが、それはまさに青天の霹靂でした。
少し前から「お腹が痛い、何か調子が悪い」と言うことで病院に行っていましたが、しばらく原因が分からず、3軒目の病院で「虫垂がんのステージ2」の宣告を受けました。
先生からは「盲腸が腫れているので、破裂する恐れがあります。万一破裂すると癌が周りに飛び散ってしまう可能性がありますので、急いで手術をした方が良いです」と告げられました。
突然のがん宣告に加えて、緊急手術の決断を迫られ、もう目の前が真白になりました。
「がんは治る時代になりました」と言う言葉をよく耳にしますが、実際に癌の宣告を受けた本人や家族の多くは、死を意識すると思いますし、術後も常に再発の不安を抱えながら生活しています。
また、がんの治療・手術となると、多くの人が「少しでも良い先生、名医と言われる先生で診てもらいたい」と思われるのではないでしょうか。
少なからず私もそのような気持ちを持っていましたが、実際に妻が手術をしたのは、いわゆる「がん診療連携拠点病院」でも、名医と言われる先生がいる病院でも無く、上記の3軒目の病院(地域の中核病院)です。
選択に際して、がんの名医と言われる先生(先生は遠方にいらっしゃいます)にも相談をしましたが、何故その病院を選んだのかの理由は3つありました。
1つは他の病院で分からなかったがんを見つけてくれたこと、もう1つは病状や診断について大変丁寧にかつ分かりやすく説明してくれたこと、そして3つ目は自宅から比較的近い病院であったことです。
最後に先生から「それほど難易度の高い手術ではありません」と言う説明を聞いて踏ん切りがつき、その場で翌日の手術をお願いしました。
結果として手術は無事成功し、現在のところ再発や転移は見つかっていません。
私の中で「がんの進行状況や手術の難易度を考えると、地域の病院(自宅近くの病院)で十分な治療が受けられる」と判断した訳ですが、結果的にその判断は間違っていなかったと思います。
がんの病院選び、医師選びに対する考え方は、人それぞれ違うと思いますし、どれが正解とは一概には言えないと思います。
ただ、実際に妻が癌になって感じたのは、患者や家族が納得をして治療を受けることが、とても大切なのではないかと言うことです。
そして何より大切なのは、主治医の先生との信頼関係だと思います。
話は少し横にそれますが、私が九州に勤務していたころ、同じ会社の先輩が脳腫瘍になり、大変深刻な状態となりました。
その先輩は、藁にもすがる思いで九州の病院に定期的に診療に来ていた国内屈指の脳神経外科医である福島孝徳先生に写真と手紙を送り、その声が届いて福島先生の手術を受けることが出来ました。
世界的な名医でもある福島先生に手術をしていただいたのですが、先輩の病状は思ったほど回復せず、天気の悪い日(特に雨の日)には「辛くて首を切って落としたくなる」と話されることもありました。
それでも先輩は「福島先生だから、ここまで回復した。他の先生だったらもうこの世にいない」と常々言っていました。
「名医の福島先生に手術してもらったのに…」ではなく、「先生に手術していただいたからこそ…」と言う感謝の気持ちを持っていたのです。
その後先輩の病状はかなり回復し、現在は定年退職をされて平穏な日々を送っています。
治療に対する前向きな気持ちや先生に対する感謝の気持ちが回復につながったのかもしれません。
いずれにせよ「主治医の先生と患者との信頼関係と言うものは、本当に大切だな」と痛烈に感じる経験でした。
人それぞれ置かれている状況は違うと思いますが、病気の治療に際しては、強い思いを持って行動すること、自分が納得して治療を受けることがとても大切だと思います。
(了)