東京都の乳がんの病院選びと名医・専門医情報

このページは、がん患者を家族に持つ管理人が、がんの名医から教えていただいた事柄を中心に、名医の視点・患者の視点の双方を踏まえて作成しています。

「乳がんと診断されたけど、どの病院を選んだら良いのか分からない…」「名医に診てもらうにはどうしたら良いのか?」等のお悩みをお持ちの方の、いささかなりともお役に立つことが出来れば幸いです。

スポンサー 天然漢方生薬のみで研究開発された「抗がん漢方薬」の資料請求について

スポンサーリンク

東京都の乳がん治療実績ランキングから何を見る?

東京都の乳がん治療実績上位病院は下記のとおりです。

<東京都の乳がん治療実績トップ3病院>

順位・病院名
治療実績(うち手術有・無)
第1位 がん研究会有明病院
治療実績:1,800件(手術有:1,596件 無:204件)
第2位 聖路加国際病院
治療実績:1,023件(手術有:995件 無:28件)
第3位 国立がん研究センター中央病院
治療実績:770件(手術有:665件 無:105件)
参考1 関東トップ3病院平均
治療実績:590件(手術有:489件 無:101件)
参考2 47都道府県トップ3病院平均
治療実績:391件(手術有:250件 無:141件)
※DPC対象病院等、一定の基準を満たした病院を掲載(2021年4月〜2022年3月退院患者)
※治療実績の多い順にランキングを行っています。

東京都では、がん研究会有明病院が1,800件と圧倒的なトップですが、上位3病院の実績を見ても、エリア平均、全国平均実績のいずれも大きく上回っています。

10位の東京都立多摩総合医療センターでも400件を超えており、全国で最も症例数が多いエリアです。

がんの症例数が一定数を超えると言うことは、他院からの紹介があることを意味しており、紹介が多いということは、他施設の先生方から信頼を頂いているということを示しています。

東京都は人口も多く、治療実績が100を超える病院が40以上もあり、200を超える病院も30近くありますますので、患者側にとっては選択出来る病院が数多くあると言えます。

※東京都の4位以下の乳がん治療実績については、calooを参照ください。


WEBで簡単に東京都のがん診療連携拠点病院を調べることが出来ます。

「東京都内には病院は沢山あるので、どの病院に行ったら良いか分からない」と言う方は、国立がん研究センターが運営しているサイト「がん情報サービス」で、東京都のがん診療連携拠点病院を調べてみるのも一つの手です。

がん情報サービス」のホームページを開くと、「相談先・病院を探す」と言うボタンがありますので、それをクリックします。

次に「病名・対応状況で絞り込む」をクリックし、病名から「乳がん」を、地域から「東京都」を選択し、最後に「対応状況で絞り込む」から、希望する条件を入れて下さい。

ここでは「対応状況で絞り込む」の中から「手術」と言う条件で検索した結果をご案内します。

「乳がん」「東京都」「手術」で検索をした結果、国立がん研究センター中央病院や聖路加国際病院など30病院が表示されます。 下記にその30病院を掲載しますので、参照ください。

<東京都の乳がん病院検索>
「乳がん」「東京都」「手術」で検索した結果
●国立がん研究センター中央病院
国立がん研究センター 
がんゲノム医療中核拠点病院
同院では、1998年から術前化学療法を積極的に導入し、すでに500人以上の方を治療した経験を有し、従来は乳房温存療法の適応外であった患者さんに対しても、腫瘍内科専門医と連携して手術前に抗がん剤治療を施行して、およそ半数の方に対して乳房温存手術が可能となっています。乳房温存療法を安全に行うために、各種の画像診断法を用いて乳がんの広がりを診断して治療に応用しています。また、センチネルリンパ節生検を標準術式として取り入れており、診断結果によって腋窩リンパ節郭清を省くことも可能です。さらに、乳がんの手術と一緒に再建手術を行なう同時再建術、乳房皮膚や乳頭・乳輪を温存した乳房全切除手術にも取り組んでおり、徐々にその件数が増加しています。
●聖路加国際病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療拠点病院
聖路加国際病院にはブレストセンターが開設されており、ブレストセンターを通じて、乳腺外科、腫瘍内科、放射線科、女性総合診療部、遺伝診療センター、形成外科、緩和ケア科、精神科をはじめとする様々な診療科スタッフとチーム医療を実践しています。たくさんの患者さんの悩みに寄り添うこと、その経験をより多く共有し、日本の乳がん治療、また世界の乳がん治療に貢献することは大きな使命と考えています。その実現に向けて、様々な部署と定期的にカンファレンス会議を行い、チーム体制で診療にあたっています。また、総合病院という特色を生かし、併発疾患を抱えた患者さんの受け入れも積極的に行っています。
●虎の門病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
虎の門病院では乳がん関連の相談や同病院での初診・再診の診療案内、診療体制、セカンドオピニオンの他、乳がんに関するさまざまな情報を発信しています。ブレストセンターは先進的な医療の提供をミッションとしており、仕事と治療の両立を目指す方のサポートにも特に力を入れています。入院中も仕事の継続が可能となるよう、病院内に多数の個室を用意しているほか、放射線治療(通常連日16回又は25回)も治療時間を8時半~12時、13時~18時半の間に設定でき、仕事の継続に役立っています。また、抗がん剤治療の脱毛の軽減を目的とした頭皮冷却療法(自費15~34万円)が選択できるようになっています。
●東京慈恵会医科大学附属病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
同院の乳腺・甲状腺・内分泌外科では、乳がん、甲状腺がん、副甲状腺(上皮小体)疾患の手術ならびに乳がん、甲状腺がんの薬物療法を行っています。全ての科が高度で専門的な技量をもっており、呼吸器外科、血管外科、形成外科、麻酔科など他の科と連携し、難易度の高い手術を行うことが可能です。また、様々な合併症をお持ちの場合でも安全な手術ならびに薬物療法を行うことが可能です。がんの治療は国内外の診療ガイドラインや最新の科学的根拠(エビデンス)に基づき、患者さんお一人お一人に対して最も効果的かつ安全と考えられる治療を提案し、患者さん自身が納得した治療を提供しています。
●慶應義塾大学病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療中核拠点病院
昨今の乳がん治療の発展は目覚ましく、がん治療を取り巻く環境は大きく変貌を遂げており、この大きな流れに対応するために慶應義塾大学病院はブレストセンターを立ち上げています。同院はがんのみを扱う病院ではなく、全ての科を有する総合大学病院であるため、高血圧や糖尿病、膠原病などの基礎疾患を有する患者さんも安心して治療を受けることができます。各課との連携を密に取り、例えば治療後に妊娠を希望される患者さんは、産科と連携して対策を行うことが可能で、乳房再建はスペシャリストである形成外科が担当しています。また、昨今注目されている遺伝性乳がん卵巣がんについては、臨床遺伝センターや婦人科の担当医と共に必要な診察・検査を受けていただくことが可能です。
●東京医科大学病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
東京医科大学乳腺科は、急増する乳がんに対応すべく2007年に新設された新しい診療科で、乳腺腫瘍の診断と治療に特化しています。大学病院の強みを生かした最新の診断機器と設備を備えて患者さんに最良の医療を提供し、乳房温存率は7割を越えています。乳がんは骨に転移する可能性が高い疾患として知られていまいるため、乳腺科では、乳がんの骨転移形成機序に基づく治療体系のもと、乳がん骨転移先進治療を実施しています。また、乳腺科は近隣施設との連携医療にも力を注いでいます。患者さんが地域に戻られてからも満足のいく医療が受けられるよう、環境整備の構築に務めています。
●国立国際医療研究センター病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
同院の乳腺センターは、標準治療(現在わかっている最良の治療)の提供を原則とし、それが実施可能な病院です。乳腺センターの診療上の特徴が次の3つです。1つ目はナショナルセンター唯一の総合病院であることをバックグラウンドに、患者さんに高度のがん医療を提供することが可能なこと。2つ目は乳腺外科医、腫瘍内科医が中心となって、放射線科医、形成外科医、緩和ケアチーム、病理医など、高度の専門性を持つ診療科との連携・協力のもとにチーム診療を実践していることです。そして3つ目は最適な治療の提供です。標準治療は1つとは限りません。患者さんとのコミュニケーションを大切にして、バランスのとれた最適な治療を考えて行きます。
●東京都立駒込病院
都道府県がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
同院の乳腺診療チームは、診断から手術、薬物治療、遺伝子診断、緩和治療まで行う総合的な乳腺疾患治療チームです。連携する形成再建外科は乳房再建に関して日本の草分け的存在であり、40年近い歴史と実績を有しています。また、日進月歩の乳腺画像診断に関しては放射線診断部医師、マンモグラフィー技師、乳腺超音波技師と定期的な症例カンファレンス(会議)を通じ、画像診断の向上を図っています。東京都がん診療連携拠点病院として高度先進医療をはじめ、新薬の治験、医師主導治験、各種臨床試験も数多く実施しており、患者さんに世界標準の高度な治療を提供しているほか、乳がん治療の開発、発展にも積極的に協力しています。きめ細かな専門外来を設置してがん治療に伴うさまざまな悩み、問題の相談、解決を図っているところも科の特徴です。
●東京大学医学部附属病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療中核拠点病院
東京大病院乳腺内分泌外科では、乳癌・甲状腺・副甲状腺疾患の診断・治療を乳腺専門医・認定医や甲状腺外科専門医が診療を行っています。最新かつ適切な診断や治療を目指すため、外来担当医個人による治療方針の決定は行わず、科医局員全員で個々の症例の診断や治療方針を練り上げています。このようなプロセスで得られた最終結論を外来担当医を通じて患者さんにお伝えし、治療計画を立てます。多くの手術は全身麻酔により行いますが、同院は、麻酔医のスタッフ数に恵まれた病院で、同科の手術では、2000年以降麻酔事故は起こっていません。また、術後のケアは責任を持って行います。通常の術後検診はもとより、再発や緩和ケアについても最新の治療を提供しています。
●日本医科大学付属病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
2008年2月よりがん診療連携拠点病院に認定された同院では、2008年5月に乳腺科外来を開設しました。患者さんに利用してもらいやすいよう、乳腺科外来は月曜日から土曜日まで毎日行っています。外来初診日にマンモグラフィ、超音波検査、細胞診、針生検などを行える体制をとっており、できるだけ早く診断が得られるように心がけています。乳がんの手術には乳房切除術、乳房温存術、乳房再建手術など、幾つかの方法があります。メディカルスタッフと患者さんがよく話し合い、一人一人に最適な治療法を決めることが重要と考えています。同院ではほとんど全ての診療科がそろっており、合併症がある患者さんにも診断から治療まで十分な対応が可能です。また、病理に関することも含め、乳腺疾患に関する全てのセカンドオピニオンを受け付けています。
●順天堂大学医学部附属順天堂医院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
順天堂大学では2002年7月に外科再編成を行い、乳腺・一般外科が新たにスタートしました。悪性乳腺疾患に対してクリティカルパス(治療や検査の計画書)を導入し入院日・手術日指定等、患者さんのご都合に合わせて、安全で負担の少ない治療を目指しています。順天堂医院では、遺伝性乳がん卵巣がんの診断のために、特定非営利活動法人日本HBOCコンソーシアムが実施するBRCA遺伝子検査を受けた方を対象としてデータの収集を行う登録事業に参加協力しています。また、全世界レベルでの新しい治療薬や、既に海外では承認が下りているものの、日本ではまだ適応となっていない薬に対し、その効果を確認するため、副作用などを確認するための様々な治験に当科は積極的に参加しています。参加を希望している方、ご興味のある方は当科までお問合せください。
●東京医科歯科大学病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
東京医科歯科大学病院では、乳がん治療を集約し、これまで以上に乳癌治療の効率化を図るためにブレストセンターを設立しています。同センターの特徴として、一次再建(同時再建)の比率が高いことが挙げられます院内の形成外科と協力し、1992年より開始した一次再建施行症例数は約500例になりました。乳房温存術の整容性も向上してきましたが、個々に最適な再建法を提示し、一次再建によりさらなる整容性の向上を目指しています。これまでの人工物、広背筋皮弁再建だけでなく、2008年より遊離下腹壁動脈穿通枝皮弁(free DIEP flap)による再建も行っています。また人工物を使用する再建に関しては、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施施設認定を受けています。
●東京都立墨東病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
乳房のしこり・乳頭からの分泌物・乳房の痛みなど、様々な乳房の症状に対して診断・治療を行っています。良性乳腺疾患の場合は、2016年に開設した日帰り手術センターを通じ、日帰りあるいは1泊2日入院で手術を行っています。従来と比べ、患者さんの時間的な負担、治療費の負担を軽減することができるようになりました。乳がんはクリニカルパス(治療や検査の計画書)を導入し、5日間前後の入院で治療をしています。進行度に応じて、最適と考えられる手術方法をご相談の上決定します。原則は手術前日午後入院とし、患者さんは午前中に自宅での入浴を済ませることができ、落ち着いて入院することが可能です。条件が合えば手術当日朝の入院も可能です。乳腺外科では2名の女性乳腺専門医を中心にチームで診療を行っています。
●がん研有明病院
都道府県がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療中核拠点病院
乳がんの治療実績(症例数)において国内トップの病院です。従来分かれていた乳腺外科と化学療法科が、「乳腺センター」として一つになり、2012年からは名称も「乳腺外科」「乳腺内科」と改められ、乳がんの総合的な治療をよりスムーズに行えるようになりました。患者さんのQOLを最大限に考慮して、形成外科との連携による乳房再建手術を積極的に行っています。同院では総合科のなかには腫瘍精神科があり、乳がんと診断された後の精神的なケアのためになくてはならないものとなっています。緩和ケア科、緩和ケア病棟も有明移転以降、新規に開設され、再発後の疼痛管理を中心に乳がんの診療に重要な役割を果たしています。他の病院で治療を行っている方に対してはセカンドオピニオン外来を設け、現在行っている治療や診断に関して時間をとって相談に応じています。
●NTT東日本関東病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
乳腺疾患全ての診断、手術、治療、を目的として2019年4月に新しく乳腺外科を設立しました。
2021年4月からは、ブレストセンターとして新たに施設を改修し、運営を開始。乳がんで手術が必要と判断された場合、疾患に合わせた手術方法を選択しています。手術方法は、腫瘤切除、乳房部分切除(乳房温存術)、乳房切除(全摘術)、乳頭乳輪温存乳房切除、乳がん手術後の再建手術などです。
さらに、センチネルリンパ節生検もRI(放射性同位元素を使用)やICG(インドシアニングリーン)を使用した蛍光法を利用して手術中に行います。乳房切除後の再建手術で人工物(エキスパンダー)の挿入が必要な場合には、形成外科医師と合同で同時に手術を行います。
●昭和大学病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
乳がん治療のスペシャリストである中村清吾医師が率いるブレストセンターは、2010年6月に昭和大学病院内に開設され、医系総合大学としてのメリットを最大限に活用し、関連各科と密接に連携した患者中心の医療を提供しています。各職種が専門性を発揮し責任を持ち協働して医療を提供することにより、患者さんの価値観に照らし合わせ、満足度をより高める医療の実践を目指しています。早期及び進行乳がんの診断、治療はもとより、センター内には、治療中の患者さんや、そのご家族に対し、様々な情報提供や教育啓蒙を目的とした「リボンズハウス」が併設されています。また、カウンセリングルームも設置され、「遺伝性乳がん、卵巣がん」に関するカウンセリングや、患者やご家族の「心のケア」にも配慮しています。
●東京医療センター
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
乳腺科では3人の専門医が年間約350例の乳がん治療を行っています。他院よりご紹介いただいた患者さんは、速やかな治療開始を常に心がけています。経験豊富な外科医、形成外科医、病理診断を行う病理医、放射線治療を行う放射線科医、化学療法を担う腫瘍専門医、乳癌認定看護師、癌薬物療法専門薬剤師が連携してチーム医療を行っております。患者さんの乳房を出来る限り残す様に努めており、乳房温存率は60%以上です。また、全摘例には積極的に同時再建手術を行っており、乳房喪失に伴う精神的な負担を少なくしています。臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーの協力の元、遺伝性乳癌・卵巣癌症候群の診療も積極的に進めています。
●東邦大学医療センター大森病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
同院の乳腺・内分泌外科では、乳がんや良性乳腺疾患などの「乳腺」領域および、甲状腺がんやバセドウ病などの「内分泌」領域の病気全般の外科的治療を中心に行っています。治療においては外見など美容的な面まで十分考慮して行っています。乳がんの手術では、がんのある部分だけを中心に切除する乳房温存手術や、胸筋温存乳房切除後の乳房再建を積極的に行っています。乳房温存手術が適応となる患者さんでも様々な理由から胸筋温存乳房切除手術を希望されることもあれば、胸筋温存乳房切除後の乳房再建をとくに希望されない患者さんもますので、同科では医師が最適だと判断した治療を一方的に勧めるのではなく、あくまでも患者さんの希望を重視したうえでの治療を大切にしています。
●日本赤十字社医療センター
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
乳癌の診断、治療中心として、診断から手術、全身的薬物療法、乳房再建、経過観察等を日々各診療科とも連携をとりながら進めています。また、近隣の検診、ドック機関から紹介を受けた患者さんの診断、治療に精力的に取り組んでいます。治療開始前に診断、病状、最適と思われる治療法の提示、合併症、副作用も含めた十分な説明を行い、十分に納得いただいた上で治療を開始できるよう努力しています。乳がんの対する手術には乳房切除術と乳房温存療法がありますが、可能な限り積極的に温存療法を行うようにしており、現在では全体の約50%が温存療法になっています。またセンチネルリンパ節の検索も標準的に行っており、色素法とCTリンパ管造影を併用した検索法で高い検出率を保っています。
●東京女子医科大学附属足立医療センター
地域がん診療病院 
がんゲノム医療連係病院
同院の乳腺診療部は乳腺疾患の診療を行っており、先端の診断機器を用いて迅速で正確な診断に努めながら乳がんの治療を提供しています。同科は乳腺疾患に特化した診療を検診、診断、治療まですべて包括的に行っています。足立区をはじめ荒川区、北区、葛飾区、台東区に及ぶ東京都北東部を中心に、埼玉県、千葉県からも広く患者さんを受け入れています。乳腺指導医+専門医2名、乳腺専門医1名、マンモグラフィ読影資格医7名を擁し、充実したスタッフで診療に当たっています。また、遺伝性乳癌卵巣癌症候群の遺伝子診断も行っています。常に新しい医療を提供するため、海外の主要な学会にも参加し、発表も行っています。
●日本大学医学部附属板橋病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
同院の乳腺内分泌外科は、乳腺疾患、甲状腺疾患、内分泌疾患全般について診療する外科です。外来を受診される患者さんの多くは乳房や頚部のしこり、乳がん検診後の精密検査、乳房の痛み,乳頭からの分泌、などの理由で来院されており、各分野における認定医,専門医,指導医が適切な診断・治療を行なっています。検査部門では、乳管内視鏡検査、乳管造影検査、マンモグラフィ検査、超音波検査、組織診検査、細胞診検査ならびに随時CT、MRIなど迅速な検査が行えます。術後の補助療法(薬物療法など)や定期的な外来化学療法(点滴治療)の方も多く通院しており、この中には他の病院から手術後,手術前に紹介された方もいらっしゃいます。
●帝京大学医学部附属病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
同院では、日本乳癌学会から認定された乳腺専門医を中心に外来診療を行っています。マンモグラフィ、乳房超音波検査をはじめとして、ステレオガイド下マンモトーム生検、MRIを最新の設備で行っています。手術はにおいては乳房温存術とセンチネルリンパ節生検の組み合わせが最も多く、形成外科と連携し、乳房同時再建術も行っています。また、乳房温存術後に必要な放射線治療の設備も完備しています。最新の知見に基づいた化学・ホルモン・分子標的療法も行っています。健康診断や一次検診で異常を指摘されたときや、他の病院で診療を受けていてセカンドオピニオンを希望される場合は、医療連携室にご相談ください。
●東京医科大学八王子医療センター
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
2006年に開設された乳腺科では、八王子・南多摩地域でも急増する乳癌の診療に対応していくため、大学病院、地域がん拠点病院として、日本乳癌学会乳腺専門医、および指導医による医療を提供しています。八王子・多摩エリアの「乳癌診療の砦」として、最新のエビデンス(この治療法が良いといえる科学的根拠)に基づく、個々の患者さんにとっての最善治療の提案と親身な治療を提供すること、近隣他施設との緊密な医療連携(紹介医への逆紹介、療養施設、緩和医療施設への手厚いご紹介)、そして新宿本院との連携強化を念頭に診療を行っています。スタッフも徐々に充実し、乳がんの診断時、再発時の心のケアを行うメンタルヘルスや、乳房再建に対応する形成外科といった専門性を持った非常勤医の応援を得て、乳がん診療の多くの領域を院内で対応できる体制になっています。
●東海大学医学部付属八王子病院
地域がん診療連携拠点病院
2012年4月乳腺外科を開設し、常勤医3名で診療を行っています。精密検査・診断・手術・薬物治療・放射線治療・緩和治療まで幅広い乳がん診療を提供しています。精密検査・診断に関しては、マンモグラフィ、超音波、造影超音波、マンモトーム生検装置、CT、MRIなどを組み合わせた良悪性診断と、悪性時の広がり診断を行っています。また、可能な限り初診時当日に細胞診や針生検による組織診を行い、迅速な診断を心がけています。手術はセンチネルリンパ節生検、乳房温存手術などの低侵襲化を考慮しながら個々の状況に対応するとともに、乳房切除時には形成外科医と連携し同日の乳房再建も行ってます。セカンドオピニオンも受け付けていますので、希望される方は電話でお問い合わせ下さい。
●災害医療センター
地域がん診療連携拠点病院
癌の治療に関して、癌治療ガイドラインを遵守し、迅速に手術療法、薬物療法を展開しています。また、必要に応じて抗がん剤と放射線照射を組み合わせた化学放射線治療や、手術前抗がん剤治療(術前化学療法)を実施しています。乳癌患者数は年々増加しており、40才代以下の若年者の方々の割合も20%と増加してきていますが、手術対応した約半数がStage0~Ⅰの早期癌です。同院では早期癌でも乳房全切除が必要な方には、形成外科医師と共同のもと切除と同日に再建を行う同時乳房再建術をお勧めし施行しています。多臓器に転移したStageⅢB以上の乳癌や再発乳癌も、同科にて治療対応しています。
●武蔵野赤十字病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
乳腺症・乳腺炎等の良性例から癌・肉腫の悪性例まで、乳房に関する疾患の診療を行っています。特に乳癌は女性の癌では最も多く、同院の乳腺科においても治療の中心になっています。外科治療においては、良性腫瘍の切除から乳癌の手術まで行います。乳癌の手術は、縮小化され温存術が高頻度に行われていますが、根治性を低下させることなく整容性も考慮した手術を行っています。乳頭乳輪を温存する皮下乳腺全切除術や、形成外科と協力のうえ再建手術も行っています。センチネルリンパ節生検はラジオアイソトープと色素を用いた併用法で行っています。放射線治療も同院で施行しています。化学療法は、外来化学療法室で専属のスタッフと連携して行っています。また、同院では遺伝性乳癌卵巣癌症候群のカウンセリングと検査を行うことができます。
●杏林大学医学部付属病院
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
多摩地区を中心に質の高い乳がんの診断と治療を行う専門施設です。乳がんの診療は画像診断と組織診断に基づいて、外科療法・薬物療法・放射線療法を適切に組み合わせた治療の個別化が行われており、個々の患者さんの病状に応じて適切な治療法が選択されます。具体的には、0期からI期の乳がんは手術療法がまず選択されます。II期の乳がんはがんの性質に応じて手術あるいは薬物療法が最初に選択されます。III期の乳がんはまず薬物療法を行い、その後に手術療法や放射線療法を行います。IV期の乳がんは薬物療法による病勢のコントロールが治療の主体となります。進行再発乳癌では、病状に応じた治療を進めていく一方で、症状緩和のための対症療法と精神的なケアを行い、なるべく長く質の高い生活が保たれるように努めています。
●青梅市立総合病院
地域がん診療連携拠点病院
情報が不足しているため掲載をしていません。
●東京都立多摩総合医療センター
地域がん診療連携拠点病院 
がんゲノム医療連係病院
当院ではエビデンス(科学的根拠)に基づき治療を行っております。治療法については、患者さんの希望、生活スタイルを考え、ご本人と相談の上、決めていきます。患者さんのQOLを損なうことなく、再発率が低い治療方法を目指していきます。同科では温存手術を推奨し、2015年は373症例中262症例(温存率70%)に温存手術を行っていますが、乳がんの進行度の低く、乳房温存手術では乳房の変形が強くなることが予測される場合は、形成外科医と協力し乳房切除術と再建手術を同時に行う手術も行っています。2015年全乳房切除術111例の内21例(19%)に行っています。また、臨床試験に関してですが、乳癌患者さんに多大の恩恵を与えるものと考えており、率先して協力しています。
●公立昭和病院
地域がん診療連携拠点病院
日本乳癌学会関連施設、内分泌・甲状腺外科専門医制度認定施設として、乳腺・甲状腺の腫瘍の診断・治療を行っています。乳癌に対してはMRIで病変の大きさを診断し、積極的に乳房温存術を施行しています。リンパ節への転移が無いと判断した症例には、術中センチネルリンパ節生検で転移がなければ郭清を省略して、腕の浮腫やしびれが起こらないようにしています。また、通院治療センターを設置し、化学療法を専属スタッフのもと、副作用対処も含めて通院で受けられるようにしています。

上記の病院には、大野真司医師(がん研究会有明病院)、中村清吾医師(昭和大学病院)、北野敦子医師(聖路加国際病院)をはじめ、乳がんの名医と言われる多くの医師が在籍しています。


名医に教えていただいた病院・医者選びのポイント

管理人である私自身も家族が癌と診断された際の病院選びで悩みました。

その時に名医の先生に伺った「地方に住んでいる人の病院選び」「診療数が多い病院だと何が良いのか?」「名医に診てもらいたいと言えば希望は叶うのか?」等の質問に対する回答をまとめました。

がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」


名医にたどり着くためのルートについて

「どうすれば名医と言われる先生に診てもらえるのか?」と思っていらっしゃる方も多いことと思いますので、名医に診てもらうための一般的な方法や断られるケース等についてまとめてみました。

また、名医ご本人に「どういうルートで先生のところに紹介が来ますか?」と言う質問にもお答えいただきました。詳細については、下記のリンクを参照ください。

<参考リンク>

がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」

乳がんの名医・優秀な専門医がいる病院(準備中)


病院のホームページのここを見る!

がんの名医の先生にお話を伺ったところ、自分が癌の治療をする病院を選ぶとすれば、次の3つの要素①症例数が多いこと ②経験豊富な医師がいる病院 ③治療の選択肢が多いこと(最新の医療、臓器温存療法、副作用の少ない治療など)を重視すると仰っていました。

皆様も上記の3つの視点で病院のホームページをご覧になってみては如何でしょうか。


信頼性の高いサイトから情報を収集することが大切

ネット上には癌に関する情報が無数にあり、その中にはがん患者にとって有益とは言えないものも多数含まれています。
言わずもがなですが、信頼できる情報源から情報を得ることがとても大切です。

各地方公共団体では、がんに関する情報を積極的に発信しており、東京都でも都のホームページに「東京都のがん対策」と言うページを設けています。

がんに罹った場合の支援制度やがんの相談窓口等に関する情報が掲載されていますので、必要に応じて活用されると良いと思います。

また、国立がん研究センターが運営しているサイト「がん情報サービス」もありますので、そちらも併せて参照されてみては如何でしょうか。

東京都のがん対策(東京都公式ホームページ)

がん情報サービス(国立がん研究センターが運営する公式サイト)

(了)

スポンサー 純天然漢方生薬のみで研究開発された「抗がん漢方薬」のご案内
一般社団法人 漢方ドットコム
全世界で200万人以上の方が使用している抗がん漢方薬の情報提供です。

> 乳がんトップページへ戻る

タイトルとURLをコピーしました