がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」

このページでは、がん患者を家族に持つ管理人が実際に病院を選ぶ際に、がんの名医と言われる先生に教えて頂いた内容をご紹介いたします。

先生には、メールでご相談しましたので、返信いただいた内容をほぼそのまま記載しています。

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Q「手術件数(症例数)が多いと言うことは、病院選びの重要なファクターなのでしょうか?」

<先生からの回答>

症例数が多いと言うことは、次のようなことが考えられます。

① 症例数が一定数(がんの種類にもよりますが年間50~100例程度)を超える病院は、他院からの紹介があることが一般的です。紹介元は、近隣、あるいは全国の病院からなど様々ですが、紹介数が多いということは他施設の先生方から信頼を頂いているということになるかと思います。

② また、症例数が多いということは医師の経験が豊富であることに繋がります。最近ではノーベル賞を獲得された免疫チェックポイント阻害薬をはじめ、様々な新規抗がん剤が数多く出てきており、副作用や治療方針の検討など使用経験が豊富であればあるほど、安全にかつ的確な適応での治療を提供できる思います。

③ 症例数が多い病院では、通常では使用できない臨床治験薬という最新のお薬を投与する機会もおおいので、治療のオプションが多くなると思われます。

上記から、症例数の多い病院を選ぶことに意味はあると考えます。

Q「より良い治療を求めて、遠方の病院に行った方が良いのでしょうか?」

<先生からの回答>

途中で病院を変更するのは、なかなか困難なこともありますが、まずは近隣の先生に見て頂いて、高度な医療、あるいは、特殊な医療が必要である場合には紹介状を書いて頂き転院するのも一つのオプションだと思われます。最近ではセカンドオピニオンという制度が確立しており、患者様が希望される施設にお話を聞きに行けるので、この制度を利用するのもいいと思われます。

Q「地方に住んでいる人が病院を選ぶ際にアドバイスをするとすれば、どのようなことでしょうか?」

<先生からの回答>

治療はご自身に最適、最良の治療を選択すること、そして、担当医との信頼関係を確立して治療に専念することが重要です。今は、インターネットでいろいろな情報があるので、希望する施設があれば、担当医の先生にセカンドオピニオンを申し込めば診察を受けることができます。基本的に治療は入院なので、ご家族との面会を除けば、さほど支障はないかと思います。治療後の通院は当院では3~4か月に一度であり、3~5年を経過すれば、地元の先生にフォローをお願いすることも可能です。

Q「病院選びで、こういうやり方は避けた方が良いと言うことはありますか?」

<先生からの回答>

病院を転々と移り変わることは、検査を何度もしなければならないなど、不利益が多いので、辞めた方がいいと思います。

Q「もし先生が癌の治療をされるとしたら、どういう視点で病院選びをされますか?」

<先生からの回答>

① 症例数が多いこと

② 経験豊富な医師がいる病院

③ 治療の選択肢が多いこと(最新の医療、臓器温存療法、副作用の少ない治療など)

関連リンク

がんの名医に教えて頂いた「がんの名医に診てもらう方法」

<さいごに管理人より>

都心部にお住まいか、地方都市にお住まいかによって、病院選びは異なってくる可能性もありますし、がんの進行状況によっても、選択は変わって来ると思います。

皆さんの置かれた状況の中で、より納得感のある選択をなさることが出来ればと思います。

(参考)がんの種類別「病院・名医選びのポイント」

乳がんの病院・名医選びのポイント

膀胱がんの病院・名医選びのポイント

(了)

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