青森県の膀胱がんの病院選びと名医・専門医情報

このページは、がん患者を家族に持つ管理人が、がんの名医から教えていただいた事柄を中心に、名医の視点・患者の視点の双方を踏まえて作成しています。

「がんと診断されたけど、どの病院を選んだら良いのか分からない…」「名医に診てもらうにはどうしたら良いのか?」等のお悩みをお持ちの方の、いささかなりともお役に立つことが出来れば幸いです。


スポンサーリンク

青森県の膀胱がん治療実績ランキングから何を見る?

青森県の膀胱がん治療実績上位病院は下記のとおりです。

<青森県の膀胱がん治療実績トップ3病院>

順位・都道府県
病院名

治療実績(うち手術有)
第1位 青森県
弘前大学医学部附属病院
180件(121件)
第2位 青森県
つがる西北五広域連合つがる総合病院
136件(92件)
第3位 青森県
青森労災病院
128件(74件)
参考1 エリア
北海道・東北地方トップ3病院平均
184件(133件)
参考2 全国
47都道府県トップ3病院平均
204件(147件)
※DPC対象病院等、一定の基準を満たした病院を掲載(2021年4月〜2022年3月退院患者)
※治療実績の多い順にランキングを行っています。

青森県では弘前大学医学部附属病院が180件とトップですが、上位3病院の実績を見ると、エリア平均、全国平均実績のいずれも下回っています。

通常、膀胱癌の患者数は500床クラスの病院でも年間50~100例程度ですので、これを超える症例数であることは、他院からの紹介があることを意味しており、紹介が多いということは、他施設の先生方から信頼を頂いているということを示しています。

青森県では、治療実績が50件を超える病院が9つあり、そうした意味では一定レベルの治療を受けることが出来る状況にあると言えます。


WEBで簡単に青森県のがん診療連携拠点病院を調べることが出来ます。

「青森県内にも病院は幾つかあるので、どの病院に行ったら良いか分からない」と言う方は、国立がん研究センターが運営しているサイト「がん情報サービス」で、青森県のがん診療連携拠点病院を調べてみるのも一つの手です。

がん情報サービス」のホームページを開くと、「相談先・病院を探す」と言うボタンがありますので、それをクリックします。

次に「病名・対応状況で絞り込む」をクリックし、病名から「腎盂尿管がん・膀胱がん」を、地域から「青森県」を選択し、最後に「対応状況で絞り込む」から、希望する条件を入れて下さい。

ここでは「対応状況で絞り込む」の中から「手術」と言う条件で検索した結果をご案内します。

「腎盂尿管がん・膀胱がん」「青森県」「手術」で検索をした結果、北海道がんセンターや北海道大学病院など5病院がヒットします。 下記にその5病院を掲載しますので、参照ください。

<北海道の膀胱がん病院検索>
「腎盂尿管がん・膀胱がん」「青森県」「手術」で検索をした結果
●青森県立中央病院
都道府県がん診療連携拠点病院 がんゲノム医療連係病院
●弘前大学医学部附属病院
地域がん診療連携拠点病院 がんゲノム医療拠点病院
●八戸市立市民病院
地域がん診療連携拠点病院
●十和田市立中央病院
地域がん診療病院
●むつ総合病院
地域がん診療病院

名医に教えていただいた病院・医者選びのポイント

管理人である私自身も家族が癌と診断された際の病院選びで悩みました。

その時に名医の先生に伺った「地方に住んでいる人の病院選び」「診療数が多い病院だと何が良いのか?」「名医に診てもらいたいと言えば希望は叶うのか?」等の質問に対する回答をまとめました。

がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」

より難易度の高い治療が必要な場合

病院選びの基準の一つに、通いやすさが挙げられますが、膀胱がんのより高度な医療や名医と言われる医師による診療を希望して、遠方(青森県外)の病院で治療を受ける方もいらっしゃいます。

中でも多いのが、膀胱摘除の必要があると言われたけれども、「どうしても膀胱を摘除したくない」と言ったケースです。

上記の悩みをお持ちの方は、大阪医科薬科大学で行っている「OMC方式化学療法」を参照下さい。下記のリンクよりご覧いただけます。

膀胱を摘出せずに膀胱がんの治癒を目指す「大阪医科薬科大学式膀胱温存療法」について


名医にたどり着くためのルートについて

「どうすれば名医と言われる先生に診てもらえるのか?」と思っていらっしゃる方も多いことと思いますので、名医に診てもらうための一般的な方法や断られるケース等についてまとめてみました。

また、名医ご本人に「どういうルートで先生のところに紹介が来ますか?」と言う質問にもお答えいただきました。詳細については、下記のリンクを参照ください。

がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」


病院のホームページのここを見る!

がんの名医の先生にお話を伺ったところ、自分が癌の治療をする病院を選ぶとすれば、次の3つの要素①症例数が多いこと ②経験豊富な医師がいる病院 ③治療の選択肢が多いこと(最新の医療、臓器温存療法、副作用の少ない治療など)を重視すると仰っていました。

下記に青森県の治療実績数の上位病院の治療方針(抜粋)、専門医の属性を掲載しておきますので、皆様も上記の3つの視点で病院のホームページをご覧になってみては如何でしょうか。

<病院のホームページより>

●弘前大学医学部附属病院
治療方針・概要(抜粋)
泌尿器科では副腎と尿路(腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道)および、男性生殖器(精巣、前立腺など)の疾患に対して外科手術を主体とした治療を行います。主な疾患としては前立腺癌、膀胱癌、腎癌腎結石、尿管結石、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺肥大症などによる排尿障害や尿失禁、腎不全、男性不妊症などが対象になります。
 各種腹腔鏡手術、前立腺癌に対する小線源療法(ブラキ療法)やIMRT療法、腎移植、ロボット支援手術など最新の方法を積極的に取り入れています。
膀胱癌でも優れた治療成績をあげており、患者さんの負担の少ない化学療法とQOLを重視した回腸代用膀胱(弘前膀胱)を提供します。
平成23年度からロボット支援手術による膀胱全摘除術を開始しました。
※詳しくは弘前大学医学部附属病院の公式サイトでご確認ください。

主な専門医
橋本安弘 医師(准教授・診療教授)
<専門分野>
泌尿器科一般、排尿障害、ブラキ療法

米山高弘 医師(准教授)
<専門分野>
泌尿器癌、腎移植、血液透析

<参考リンク>

膀胱がんの名医・優秀な専門医がいる病院


最後に…信頼性の高いサイトから情報を収集することが大切

ネット上には癌に関する情報が無数にあり、その中にはがん患者にとって有益とは言えないものも多数含まれています。
言わずもがなですが、信頼できる情報源から情報を得ることがとても大切です。

各地方公共団体では、がんに関する情報を積極的に発信しており、青森県でも県のホームページに「北海道のがん対策」と言うページを設けています。

がんに罹った場合の支援制度やがんの相談窓口等に関する情報が掲載されていますので、必要に応じて活用されると良いと思います。

また、国立がん研究センターが運営しているサイト「がん情報サービス」もありますので、そちらも併せて参照されてみては如何でしょうか。

青森県がん情報サービス(青森県公式ホームページ)

がん情報サービス(国立がん研究センターが運営する公式サイト)

(了)

> 膀胱がんの病院・名医選びのポイント トップへ戻る

タイトルとURLをコピーしました