岩手県の膀胱がんの病院選びと名医・専門医情報

このページは、がん患者を家族に持つ管理人が、がんの名医から教えていただいた事柄を中心に、名医の視点・患者の視点の双方を踏まえて作成しています。

「がんと診断されたけど、どの病院を選んだら良いのか分からない…」「名医に診てもらうにはどうしたら良いのか?」等のお悩みをお持ちの方の、いささかなりともお役に立つことが出来れば幸いです。


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岩手県の膀胱がん治療実績ランキングから何を見る?

岩手県の膀胱がん治療実績上位病院は下記のとおりです。

<岩手県の膀胱がん治療実績トップ3病院>

順位・都道府県
病院名

治療実績(うち手術有)
第1位 岩手県
岩手医科大学附属病院
139件(81件)
第2位 岩手県
岩手県立中部病院
133件(85件)
第3位 岩手県
岩手県立胆沢病院
115件(100件)
参考1 エリア
北海道・東北地方トップ3病院平均
184件(133件)
参考2 全国
47都道府県トップ3病院平均
204件(147件)
※DPC対象病院等、一定の基準を満たした病院を掲載(2021年4月〜2022年3月退院患者)
※治療実績の多い順にランキングを行っています。

岩手県の病院の膀胱がん実績では、岩手医科大学附属病院が139件とトップです。

上位3病院の実績を見ると、エリア平均、全国平均実績のいずれも下回っています。

通常、膀胱癌の患者数は500床クラスの病院でも年間50~100例程度ですので、これを超える症例数であることは、他院からの紹介があることを意味しており、紹介が多いということは、他施設の先生方から信頼を頂いているということを示しています。

岩手県には上記の3病院も含め、治療実績が50を超える病院が7つありますので、一定数の選択肢はあるものと思われます。


WEBで簡単に岩手県のがん診療連携拠点病院を調べることが出来ます。

「岩手県内にも病院は沢山あるので、どの病院に行ったら良いか分からない」と言う方は、国立がん研究センターが運営しているサイト「がん情報サービス」で、岩手県のがん診療連携拠点病院を調べてみるのも一つの手です。

がん情報サービス」のホームページを開くと、「相談先・病院を探す」と言うボタンがありますので、それをクリックします。

次に「病名・対応状況で絞り込む」をクリックし、病名から「腎盂尿管がん・膀胱がん」を、地域から「岩手県」を選択し、最後に「対応状況で絞り込む」から、希望する条件を入れて下さい。

ここでは「対応状況で絞り込む」の中から「手術」と言う条件で検索した結果をご案内します。

「腎盂尿管がん・膀胱がん」「岩手県」「手術」で検索をした結果、岩手医科大学附属病院や岩手県立中央病院など10病院がヒットします。 下記にその10病院を掲載しますので、参照ください。

<岩手県の膀胱がん病院検索>
「腎盂尿管がん・膀胱がん」「岩手県」「手術」で検索をした結果
●岩手医科大学附属病院
都道府県がん診療連携拠点病院 がんゲノム医療連係病院
●岩手県立中央病院
地域がん診療連携拠点病院
●岩手県立宮古病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)
●岩手県立大船渡病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)
●岩手県立中部病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)
●岩手県立久慈病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)
●岩手県立磐井病院
地域がん診療連携拠点病院
●岩手県立釜石病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)
●岩手県立二戸病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)
●岩手県立胆沢病院
地域がん診療連携拠点病院(特例型)

名医に教えていただいた病院・医者選びのポイント

管理人である私自身も家族が癌と診断された際の病院選びで悩みました。

その時に名医の先生に伺った「地方に住んでいる人の病院選び」「診療数が多い病院だと何が良いのか?」「名医に診てもらいたいと言えば希望は叶うのか?」等の質問に対する回答をまとめました。

がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」

より難易度の高い治療が必要な場合

病院選びの基準の一つに、通いやすさが挙げられますが、膀胱がんのより高度な医療や名医と言われる医師による診療を希望して、遠方(岩手県外)の病院で治療を受ける方もいらっしゃいます。

中でも多いのが、膀胱摘除の必要があると言われたけれども、「どうしても膀胱を摘除したくない」と言ったケースです。

上記の悩みをお持ちの方は、大阪医科薬科大学で行っている「OMC方式化学療法」を参照下さい。下記のリンクよりご覧いただけます。

膀胱を摘出せずに膀胱がんの治癒を目指す「大阪医科薬科大学式膀胱温存療法」について


名医にたどり着くためのルートについて

「どうすれば名医と言われる先生に診てもらえるのか?」と思っていらっしゃる方も多いことと思いますので、名医に診てもらうための一般的な方法や断られるケース等についてまとめてみました。

また、名医ご本人に「どういうルートで先生のところに紹介が来ますか?」と言う質問にもお答えいただきました。詳細については、下記のリンクを参照ください。

がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」


病院のホームページのここを見る!

がんの名医の先生にお話を伺ったところ、自分が癌の治療をする病院を選ぶとすれば、次の3つの要素①症例数が多いこと ②経験豊富な医師がいる病院 ③治療の選択肢が多いこと(最新の医療、臓器温存療法、副作用の少ない治療など)を重視すると仰っていました。

下記に岩手県の治療実績数の上位病院の治療方針(抜粋)、専門医の属性を掲載しておきますので、皆様も上記の3つの視点で病院のホームページをご覧になってみては如何でしょうか。

<病院のホームページより>

●岩手医科大学附属病院
治療方針(抜粋)
当科では腎臓、尿管、膀胱、尿道などの泌尿器系、前立腺や精巣などの男性生殖器系、排尿障害に関する子宮、膣、後腹膜臓器などを専門的に診療しています。これらの臓器に生じる様々な疾患に対して、超音波、CT、MRI、軟性膀胱鏡検査などの最新機器を駆使して的確に診断し、患者さんやご家族が求められる最適な治療を提供します。外来で診察を行っている具体的な疾患は、腫瘍(副腎腫瘍、腎癌、腎孟尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、陰茎癌、精巣腫瘍など)、下部尿路症状(前立腺肥大症、過活動膀胱、腹圧性尿失禁など)、尿路結石症、尿路性器感染症、小児泌尿器疾患、女性泌尿器疾患、男性不妊、慢性腎不全などです。当院は都道府県がん診療連携病院や県内唯一の特定機能病院に制定されており、当科では泌尿器悪性腫瘍に対する最先端の医療体制を整備しています。
※詳しくは岩手医科大学付属病院の公式サイトでご確認ください。

主な専門医
小原航 医師(教授)
<出身大学>
岩手医科大学(1997年卒)1997


<資格>
日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター
(前立腺全摘徐術 腎部分切除術 膀胱全摘徐術)
日本内視鏡外科学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医

<専門分野>
泌尿器科全般、ロボット支援手術

杉村淳 医師(准教授)
<出身大学>
岩手医科大学(H5年卒)

<資格>

日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本移植学会 移植認定医
日本臨床腎移植学会 腎移植認定医


<専門分野>
腎移植 泌尿器科一般

<参考リンク>

膀胱がんの名医・優秀な専門医がいる病院


最後に…信頼性の高いサイトから情報を収集することが大切

ネット上には癌に関する情報が無数にあり、その中にはがん患者にとって有益とは言えないものも多数含まれています。
言わずもがなですが、信頼できる情報源から情報を得ることがとても大切です。

各地方公共団体では、がんに関する情報を積極的に発信しており、岩手県でも「患者さん、ご家族の方々の不安や悩みに寄り添い、支える手助けとなることを目指して、身近な相談窓口や社会資源に関する情報など」をまとめた「がん対策」のページを設けています。

がんに罹った場合の支援制度やがんの相談窓口等に関する情報が掲載されていますので、必要に応じて活用されると良いと思います。

また、国立がん研究センターが運営しているサイト「がん情報サービス」もありますので、そちらも併せて参照されてみては如何でしょうか。

岩手県のがん対策(岩手県公式ホームページ)

がん情報サービス(国立がん研究センターが運営する公式サイト)

(了)

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